就労継続支援B型とは?A型との違いや給料(工賃)事情をわかりやすく解説
「就労継続支援B型」という言葉、なんだか少し、硬い感じがしますよね。
でも、その本質はとてもシンプルで、温かいものなんです。
まずは、このサービスが私たち現場の人間にとって、そして利用者さんにとって、一体どのような場所なのか、心の壁をとかすように、ゆっくりとお話しさせてください。
- 就労継続支援B型は不安を抱える方の社会復帰を支える福祉サービス
- 厚生労働省の定義から見る就労継続支援B型の役割
就労継続支援B型は不安を抱える方の社会復帰を支える福祉サービス
この仕事を誰かに説明するとき、よくこんな風にお伝えしています。
「B型事業所は、社会復帰という空へ再び飛び立つための、心と体を慣らす優しい“滑走路”のような場所なんですよ」と。
障害や病気が理由で、いきなりフルタイムで働くことや、人間関係のプレッシャーが大きい職場に飛び込むのは、正直、怖いと感じるのが当たり前だと思うんです。
そんな方々が、例えば週に1日から、あるいは1日数時間の短い時間から、ご自身のペースで「働く」という感覚を、焦らず、少しずつ取り戻していく。
それがB型事業所の一番大切な役割だと考えています。大きな特徴は、事業所と「雇用契約を結ばない」こと。
だからこそ、「今日は少し体調が優れないから、午前中だけ頑張ろう」といった、その日の自分に正直な働き方ができるんですよね。
これって、再び社会へ踏み出すための、とても大切な“心の安全基地”になると思いませんか?
厚生労働省の定義から見る就労継続支援B型の役割
少しだけ、国が定めた公式な説明にも触れておきましょうか。
厚生労働省は、このサービスを「通常の事業所に雇用されることが困難な方に対し、生産活動などの機会の提供、知識および能力の向上のために必要な訓練などを行うサービス」と定めています。
…うん、やっぱり、これだけ聞くと少し難しく感じますよね。
つまり、「色々な事情で、今すぐ会社で働くのは難しい。でも、何か役割を持ちたい、社会とつながっていたい。そんな切実な思いを抱えた方々が、作業を通して働く喜びを感じ、自信という名の栄養を蓄えるための場所」ということです。
お金を稼ぐこと“だけ”が、ここでの目的ではありません。
日中の安心できる居場所であり、社会との接点であり、そして何より、その人らしい生活のリズムを取り戻すための、大切なステップなのです。
就労継続支援B型はどんな人が利用できるの?対象者と利用条件
「うちの子(私)も、対象になるんだろうか?」
ご相談を受ける中で、この質問をされない日はありません。
これは、あなたやご家族の将来に関わる、大切な問いですよね。
- 身体障害・精神障害・知的障害・発達障害や難病のある方
- 年齢制限は基本なし!65歳以上でも利用可能
- 利用に障害者手帳は必須?医師の診断書や意見書でも相談可能
身体障害・精神障害・知的障害・発達障害や難病のある方
まず、知っておいてほしいのは、B型事業所は、障害の種類で利用できる方を区切ることはない、ということです。
身体障害や知的障害はもちろん、うつ病や統合失調症といった心の病気、ASDやADHDなどの発達障害、あるいは指定難病と向き合っている方など、本当に様々な方がいらっしゃいます。
大切なのは、障害の名前や診断名ではありません。
「一般の会社で働くには、少し配慮やサポートが必要だ」
「自分のペースで、できることから、もう一度始めてみたい」
という、ご本人の今の正直な気持ち。それだけなんです。
年齢制限は基本なし!65歳以上でも利用可能
「もう、いい歳だから…」なんて、思っていませんか?
B型事業所の利用に、年齢の上限は基本的にありません。(※18歳以上の方が対象です)
実際に、65歳を過ぎてから、「日中の活動の場として、社会とのつながりを持ち続けたい」という理由で、新しく利用を始められる方もたくさんいらっしゃいます。
若い方にとっては、社会に出るための“練習の場”として。
そして、年齢を重ねた方にとっては、地域での“新しい役割を見つける場”として。
人生の様々なステージに、B型事業所はそっと寄り添える場所なのです。
利用に障害者手帳は必須?医師の診断書や意見書でも相談可能
「障害者手帳がないと、福祉サービスは使えないのでは?」
これも、本当によくある誤解の一つなんです。
もちろん、障害者手帳をお持ちであれば、手続きはスムーズに進みます。
でも、手帳がないからといって、諦める必要はまったくありません。
医師の診断書や、定期的に通院していることを証明できるもの(自立支援医療受給者証など)があれば、お住まいの自治体の判断で、サービスの対象として認められるケースは本当にたくさんあります。
「自分はどうだろう?」と一人で悩む時間が、一番もったいないです。
まずはお近くの市区町村の窓口や相談支援事業所に、「ちょっと聞いてみたいんですけど」くらいの軽い気持ちで、気軽に問い合わせてみてくださいね。
受給者証を取得するまでの流れについては、「受給者証について」でご紹介しておりますため、ご覧ください。
【比較表】就労継続支援B型とA型・就労移行支援との違いとは
B型について少しイメージが湧いてきたところで、今度は、よく似た名前の「A型」や「就労移行支援」との違いを見ていきましょう。
ここ、少しややこしいと感じる方が多いんですよね。大丈夫です、私がしっかり解説します。
この3つの違いが分かると、あなたにとって本当に必要なサービスがどれなのか、きっと見えてきますよ。
- 最大の違いは「雇用契約」の有無
- 目的や対象者も異なる!あなたに合うサービスを見つけよう
- 就労継続支援B型からA型や一般就労へのステップアップも目指せる
最大の違いは「雇用契約」の有無
就労継続支援B型と就労継続支援A型の違いを理解する上で、一番のキーワードは、何度かお伝えしている「雇用契約」です。
A型は、事業所と「雇用契約」を結びます。
これは、法律上の「労働者」になる、ということ。
だから、お給料には最低賃金が保証されます。
その分、「週〇日、〇時間以上」といった勤務のルールがあり、より一般の会社に近い働き方になります。
一方、B型は「雇用契約」を結びません。
だからこそ、体調に合わせてお休みしたり、通所時間を調整したりといった、
その日の自分を大切にする働き方ができるんです。
もらえるお金は「給料」ではなく、「工賃」と呼ばれます。
プレッシャーの中で働くのは、まだ少し怖い。そう感じる方にとって、この「雇用契約がない」という事実は、本当に大きな安心材料になることが多いんですよね。
目的や対象者も異なる!あなたに合うサービスを見つけよう
A型、B型、そしてもう一つの「就労移行支援」。
これらは、目指すゴールがそれぞれ違います。
どのサービスが合っているかは、あなたの「今」の気持ち次第です。
- 就労移行支援:ゴールはズバリ、「一般企業へ就職すること」。ビジネスマナーやPCスキルなどを学び、就職活動のサポートを受ける場所です。言うなれば、「就職のための、大人の学校」のようなイメージでしょうか。原則2年という利用期間があります。
- 就労継続支援A型:ゴールは、「支援を受けながら、安定して働くこと」。すぐに一般企業で働くのは少し不安だけど、雇用契約のもとで責任を持って働きたい、という方向けです。
- 就労継続支援B型:ゴールは、「自分のペースで、働くことに慣れること」。まずは生活リズムを整えたい、日中の居場所がほしい、という方が、無理なく社会参加を目指すための場所です。
どのサービスが良いとか悪いとか、そういう話では全くないんです。
あなたにとって「今、一番しっくりくる場所」を選ぶことが、何よりも大切なんですよ。
就労継続支援B型からA型や一般就労へのステップアップも目指せる
B型事業所は、決して“終着点”ではない、ということです。
むしろ、未来へ向けた“出発点”や“準備ステーション”だと、考えています。
B型で働くことに慣れ、
「もう少し、働ける時間や日数を増やせるかも」
「新しい仕事に挑戦してみたい!」
といった自信の芽が、心の中にぽっと灯ったら、
A型事業所や一般企業への就職へと、ステップアップしていく道も、もちろんあります。
多くの事業所では、利用者さんのそんな前向きな気持ちを全力で応援します。
「次へ進みたい」と感じたときには、いつでも相談してくださいね。
一緒に、未来への作戦会議をしましょう。
就労継続支援B型の具体的なサービス内容と仕事例
さて、ここからは「じゃあ、B型事業所では、毎日どんなことをするの?」という、より具体的なお話に入っていきましょう。
事業所での一日を、少しだけ覗いてみるような気持ちで、読み進めてみてください。
- どんな仕事をするの?事業所による多様な生産活動
- 1日のスケジュール例で見るB型事業所での過ごし方
- 仕事以外のサポート体制!職員の役割と相談できる悩み
どんな仕事をするの?事業所による多様な生産活動
B型事業所で行う仕事内容は、本当に多種多様で、まるで、個性豊かなお店がたくさん集まった市場のようです。
例えば…
- コツコツと、何かに没頭するのが得意な方には、雑貨の組み立てや、部品の検品。
- パソコンに興味がある方には、データ入力や、簡単なデザイン作業。
他にも、パンやお菓子を焼くいい匂いが漂ってくる事業所もあれば、土の匂いに癒されながら野菜を育てる農作業を行う事業所、地域のお店と連携して、ピカピカに磨き上げる清掃作業を請け負う事業所もあります。
大切なのは、「これなら、自分にもできるかも」「なんだか、楽しそう」と、あなた自身の心が、少しでも動くかどうか。
ぜひ、色々な事業所を見学して、あなたが「これだ!」と思えるような仕事内容を探してみてください。
1日のスケジュール例で見るB型事業所での過ごし方
事業所での一日は、どのようなリズムで進んでいくのでしょうか。
もちろん、事業所やその日の体調によっても変わりますが、
ここでは、ある一日の岡BASE ピーシーラボのケースをご紹介しますね。
- 10:00 来所・挨拶(みんなで顔を合わせ、心と体をほぐします)
- 11:00 小休憩(リフレッシュタイム)
- 11:10 作業再開(自分のペースで、作業に取り組みます)
- 12:00 昼食・休憩(栄養バランスの取れた昼食を食べます)
- 13:00 生産活動・創作活動(疲れたら、無理せず休憩も挟みます。それがB型です)
- 14:00 小休憩(リフレッシュタイム)
- 14:10 作業再開(自分のペースで、作業に取り組みます)
- 14:50 片づけ・清掃(みんなで協力して作業場を整えます)
- 15:00 挨拶・終了(一日お疲れさまでした)
多くの事業所では、作業の合間にきちんと休憩時間を設けたり、気分がすぐれない時に、そっと横になれる「静養室」を用意したりと、一人ひとりが無理なく過ごせるような工夫を、たくさん凝らしているんですよ。
仕事以外のサポート体制!職員の役割と相談できる悩み
私たちB型事業所の職員は、ただ仕事のやり方を教えるだけの“先生”ではありません。
利用者さん一人ひとりが、安心して自分らしい一歩を踏み出せるよう、様々な面からサポートする“パートナー”でありたいと、心から思っています。
例えば、定期的な面談を通して、
「本当は、どんなことに挑戦してみたい?」
「最近、何か困っていることはない?」
といった、あなたの心の奥にある声に、じっくりと耳を傾けます。
仕事のことだけでなく、
「お金の管理が苦手で、つい使いすぎちゃうんです…」
「家族との関係で、ちょっと悩んでいて…」
といった、生活全般の相談に乗ることも、私たちの大切な役割です。
私たちは、利用者さんの“一番身近な相談相手”でありたいと思っています。
どんな小さなことでも、一人で抱え込まずに、いつでも声をかけてくださいね。
就労継続支援B型の給料(工賃)はいくら?「儲かる」という噂は本当?
さて、お金の話。これは、本当に大切ですよね。
「B型で働くと、どのくらいもらえるの?」という疑問に、
ここでは、正直にお答えしたいと思います。
- 平均工賃は月額17,031円!工賃が低い理由とは
- 「給料」ではなく「工賃」であることの意味
- 工賃アップに向けた国の取り組みと事業所の努力
平均工賃は月額17,031円!工賃が低い理由とは
厚生労働省の調査(令和4年度)によると、B型事業所の全国平均工賃は、月額で17,031円でした。時間額にすると243円です。
この数字だけを見ると、「え、それだけ…?」と、がっかりしてしまうかもしれません。そのお気持ち、よく分かります。
工賃が、一般的なアルバイトのお給料などと比べて低いことには、ちゃんとした理由があるんです。
それは、B型が何よりも大切にしているのが、「生産性」や「効率」といった言葉よりも、「利用者さん一人ひとりの、その日の体調や心のペース」だからです。
無理なく働けることを最優先にしているため、どうしても生産活動に充てられる時間は限られてしまいます。
工賃の額は、その優しい理念の裏返しでもある、とご理解いただけると嬉しいです。
「給料」ではなく「工賃」であることの意味
B型で得られるお金は、労働の対価である「給料」とは、少し意味合いが異なります。
これは、事業所が生産活動で得た利益から、必要経費などを引いたものを、
利用者さんへ分配する「工賃」と呼ばれるものです。
経済的な自立を目指す、という側面ももちろんありますが、それ以上に、「自分の頑張りが、ちゃんと形になった証」という価値が、すごく大きいんです。
「今月は、これだけ頑張れたんだ」
その達成感が、次の一歩を踏み出すための、何よりの自信につながっていきます。
多くの皆さんは、障害年金などと組み合わせながら、この工賃を、ご自身の社会参加の証として、大切に受け取られています。
工賃アップに向けた国の取り組みと事業所の努力
もちろん、「工賃は、高いに越したことはない!」というのは、現場の職員も、同じ気持ちです。
実は、国も「工賃をもっと上げていきましょう」という目標を掲げていますし、私たちのような事業所も、工賃を上げるために、日々、本当に様々な努力をしています。
例えば、より価値の高いオリジナル商品を作って、色々な場所で販売したり、地域の会社から「ぜひ、あなたたちにお願いしたい」と、安定的にお仕事をいただいたり。
利用者さんのスキルアップをお手伝いして、より高い工賃につながる作業に挑戦できるよう、サポートすることも大切な仕事です。
皆で力を合わせて作った商品が、誰かの手に渡って喜ばれる。
その結果として、工賃が少しでも上がる。
それは、私たち職員にとっても、大きなやりがいと喜びになっているんですよ。
就労継続支援B型を利用するメリットとデメリットとは
どんなサービスにも、光の当たる面と、そうでない面があります。
ここでは、B型事業所を利用する上でのメリットとデメリットを、包み隠さずお伝えしますね。
あなたにとって、ベストな選択をするための、大切な判断材料にしてください。
- メリット1:自分のペースで無理なく通える
- メリット2:専門スタッフの手厚いサポートを受けられる
- メリット3:同じ境遇の仲間と出会える
- デメリット:工賃が低く経済的な自立は難しい
メリット1:自分のペースで無理なく通える
自分のペースで無理なく通えるは、やはり最大のメリットではないでしょうか。
「今日は頑張れそう」「今日は少し休みたい」その日の心と体の声に、正直になれる場所。
「行かなきゃいけない」というプレッシャーが少ないからこそ、「行ってみようかな」という前向きな気持ちが、自然と生まれやすくなります。
社会から長く離れていた方にとって、これ以上ないほど優しい第一歩になるはずです。
メリット2:専門スタッフの手厚いサポートを受けられる
仕事で分からないことがあった時。
作業中に、ふと気分が悪くなった時。
「大丈夫ですよ」と、すぐに駆けつけてくれる専門の職員が、いつもすぐ側にいる。この安心感は、何物にも代えがたいものがあります。
福祉のプロとして、そして、一人の人間として、あなたの挑戦を、一番近くで、ずっと支えます。
メリット3:同じ境遇の仲間と出会える
「自分のこの辛さは、きっと誰にも分かってもらえない…」
そんな風に、一人で孤独という名の分厚い壁に、心を閉ざしていませんか?
事業所には、あなたと同じように、見えない壁と向き合い、悩み、それでも前を向こうとしている仲間がいます。
何気ない会話の中から、「悩んでいるのは、自分だけじゃなかったんだ」と、心がふっと軽くなる瞬間が、きっとあるはずです。
B型事業所は、安心して自分らしくいられる“居場所”にもなるのです。
デメリット:工賃が低く経済的な自立は難しい
工賃が低く経済的な自立は難しいは、先ほども触れた、とても大切な点です。
やはり、B型事業所の工賃だけで、一人で生活していくことは、残念ながら、難しいのが現実です。
だからこそ、利用を考える際には、障害年金や、ご家族のサポートなど、他の収入と合わせて、生活全体のプランを一緒に考える必要があります。
この点は、契約を結ぶ前に、事業所の職員と、しっかりお話ししましょうね。
就労継続支援B型の利用開始までの流れを5ステップで解説
「少し、興味が湧いてきたかも…」もし、そう感じていただけたなら、本当に嬉しいです。
ここでは、実際に利用を開始するまでの道のりを、一緒に一歩ずつ、確認していきましょう。
- 市区町村の障害福祉窓口や相談支援事業所へ相談
- 事業所の見学・体験利用
- サービス等利用計画案の作成
- 受給者証の申請・交付
- 利用契約と利用開始
ステップ1:市区町村の障害福祉窓口や相談支援事業所へ相談
あなたのお住まいの市区町村の役所にある「障害福祉課(※名称は様々です)」や、「相談支援事業所」が、最初の相談窓口になります。
「就労継続支援B型というサービスに興味があるのですが…」この一言から始まります。
ステップ2:事業所の見学・体験利用
気になる事業所に連絡を取って、見学や体験利用を申し込むのが、このステップです。
- 事業所の雰囲気は、どんな感じかな?
- どんな人たちがいるんだろう?
- 仕事内容は、自分に合っているかな?
パンフレットだけでは分からない、その場所の“空気感”や“匂い”を、ぜひ、あなた自身の肌で感じてみてください。
ステップ3:サービス等利用計画案の作成
「この事業所、なんだかいいな」
そう思える場所が見つかったら、相談支援事業所の専門員の方と一緒に、「サービス等利用計画案」というものを作ります。
これは、「これから、どんな目標を持って、どんな風に過ごしていきたいか」をまとめる、あなたの未来のための、大切な“設計図”です。
あなたの「やってみたい」という気持ちを、どうか遠慮なく、たくさん伝えてくださいね。
ステップ4:受給者証の申請・交付
設計図ができたら、それを持って、再び市区町村の窓口へ行き、サービスの利用申請をします。
審査が無事に通ると、「受給者証」という、サービスを利用するための“パスポート”のようなものが、あなたのお家に届きます。
ステップ5:利用契約と利用開始
いよいよ最終ステップです。
利用したい事業所へ行き、正式な利用契約を結びます。
分からないことは、納得できるまで、何度でも質問してください。
契約が済めば、いよいよ、あなたの新しい日々のスタートです!
就労継続支援B型とはに関するよくある質問
最後に、よくいただく質問とその答えを、Q&A形式でまとめてみました。
- Q:就労継続支援B型はどんな人が対象ですか?
- Q:就労支援A型とB型の違いは何ですか?
- Q:就労継続支援B型は誰でも入れますか?
- Q:B型作業所で働くと月いくらもらえますか?
Q:就労継続支援B型はどんな人が対象ですか?
A:障害や病気があって、今すぐ一般の会社で働くのは少し難しい、と感じている方なら、どなたでも対象になる可能性がありますよ。
例えば、「一度就職したけれど、人間関係で心が疲れてしまった方」「長い間、お家から出られずにいた方」「自分のペースで、できることからもう一度始めたい方」など、本当に様々な方が利用されています。
Q:就労支援A型とB型の違いは何ですか?
A:一番の違いは、「雇用契約を結ぶかどうか」です。
A型は雇用契約を結んでお給料をもらう、より“働く”に近い形。B型は雇用契約を結ばず、自分のペースを大切にしながら「工賃」をもらう、“訓練”や“居場所”に近い形、とイメージしていただくと、一番分かりやすいかと思います。
Q:就労継続支援B型は誰でも入れますか?
A:いいえ、残念ながら誰でもすぐに、というわけではないんです。
お住まいの市区町村に申請をして、「障害福祉サービス受給者証」という許可証を発行してもらう必要があります。
でも、先ほどお話ししたように、手帳がなくても利用できる可能性は十分にありますので、「自分は無理かも」と決めつけずに、まずは相談してみてくださいね。
Q:B型作業所で働くと月いくらもらえますか?
A:これは、通う日数や時間、そして事業所の仕事内容によって本当に人それぞれなんです。
全国平均では月額17,000円ほどですが、もっと高い方もいらっしゃれば、低い方もいます。
ただ、これだけで生活を成り立たせるのは難しい、ということは、どうか心に留めておいていただけると幸いです。
まとめ:就労継続支援B型とは新たな一歩を安心して踏み出せる場所
就労継続支援B型とは、障害や病によって、社会から少しだけ距離ができてしまった方が、
もう一度、自分らしいペースで、社会とのつながりを取り戻すための、温かくて、優しい“リスタートの場所”だと、私は心から思っています。
そこは、ただ作業をするだけの場所ではありません。
朝起きて、「行く場所がある」と思えること。
誰かに、「ありがとう」と言ってもらえること。
他愛のないおしゃべりができる仲間がいること。
困った時に、「どうしたの?」と、優しく声をかけてくれる職員がいること。
そんな、日々の小さな喜びを、一つひとつ、大切に拾い集めていける“居場所”でもあるのです。
ぜひ一度、お近くのB型事業所の扉を、そっとノックしてみてください。
この記事を読んで、心が少しでも動いた方へ
もしかしたら今、あなたの心の中には、ほんの少しの希望や、あるいはまだ拭いきれない不安が、渦巻いているかもしれませんね。
もし、あなたが愛知県岡崎市、またはそのお近くにお住まいでしたら、一度、私たちが運営する就労継続支援B型事業所「岡BASE ピーシーラボ」に、見学・体験にいらっしゃいませんか。
この記事でお伝えしてきた「自分のペースで、安心して通える居場所」を、岡崎で、心を込めて作っています。
私たちの理念は、「あなたの『やりたい』で、未来をひらく」こと。
「体験」といっても、難しいことは何もしません。
まずは、事業所の温かい雰囲気を感じて、お茶を飲みながら、
スタッフと少しお話ししてみる。
それだけでも、心の中の景色が、少し変わるかもしれません。
「ここなら、大丈夫かも」
その小さな安心感を、持ち帰っていただくことが、何よりの願いです。
もちろん、見学したからといって、利用を無理強いすることは絶対にありません。
ご本人だけで来るのが不安なら、ご家族と一緒にお越しいただくのも大歓迎です。
“今の毎日”から抜け出すきっかけは、ほんの少しの勇気と、小さな行動から生まれます。
「ちょっと、話を聞いてみたい」
そう思ってくださったなら、下のリンクからお気軽にお問い合わせください。
お電話でも、もちろん大丈夫です。
ご連絡を、スタッフ一同、心からお待ちしています。
電話番号:0564-79-6503