「特別支援学校を卒業したら、うちの子はどうなってしまうの?」
卒業の時期が近づくにつれ、そんな不安が胸をよぎることはありませんか?
インターネットで検索しようとして「人生終わり」なんていう心ない言葉を目にして、さらに胸を痛めた方もいるかもしれません。
でも、心配いりません。
私たちは愛知県岡崎市にある就労継続支援B型事業所「岡BASE ピーシーラボ」で、特別支援学校を卒業し、それぞれのペースで社会へ進んでいった多くの若者たちを見てきました。
みんな、自分の得意なことを見つけ、仲間と笑い合い、自信をつけて次のステージへと進んでいきます。
「行く場所がない」のではなく、「お子さんに合った新しい居場所」が必ずあります。
彼らが笑顔で通い、成長していく姿を見るたびに、私たちは強くそう確信しています。
この記事では、卒業後の様子と、お子さんの可能性を広げるための行き先について詳しくお話しします。
不安な気持ちが、少しでも「楽しみ」や「やってみよう」という気持ちに変わるよう、最後までお伝えできればと思います。
特別支援学校卒業後の進路|現状をデータで理解する
「卒業後の行き先が決まらないのは、うちの子だけじゃないか……」
そんなふうに焦りを感じているご家族も多いのではないでしょうか。
でも、まずは落ち着いて、全体の状況を見てみましょう。
文部科学省のデータを見ると、特別支援学校高等部を卒業した子どもたちが、その後どのような活動をしているのか、大きな流れが見えてきます。
数字を知ることで、「みんなこうやって場所を選んでいるんだ」という安心感や、「こんな方法もあるんだ」という気づきに繋がるはずです。
決して一人で悩む必要はありません。
多くのご家族が同じ経験をし、それぞれの正解を見つけています。
- 卒業後の進路先データ(就職・福祉・進学の割合)
- 一般就労への就職率と上昇傾向
卒業後の進路先データ(就職・福祉・進学の割合)
まずは、文部科学省が公表しているデータをもとに、卒業後の行き先がどうなっているのかを見てみましょう。
実は、卒業生の進む道で最も多いのは「福祉サービス」なんです。
「みんな就職しているのに…」と焦る必要はありません。
実際のデータは、大きく分けるとこのようになっています。
- 福祉等(就労継続支援、生活介護など):約60%
半数以上の方が、まずはこちらを選ばれています。
お子さんのペースに合わせて社会参加するための、とても一般的な行き先です。 - 就職(一般企業への就職など):約30%
企業などで雇用契約を結んで働く方です。
全体の3割ほどとなっています。 - 進学・その他:約10%
大学や専修学校などへ進学し、学びを深める方もいらっしゃいます。
(※年度により変動はありますが、概ねこのような傾向です)
参考:文部科学省|学校基本調査
こうして見ると、半数以上の方が卒業直後は福祉サービスを利用されていることがわかります。
「卒業してすぐに就職できないなんて……」と落ち込む必要は全くありません。
福祉サービスを利用することは、決して「ゴール」でも「停滞」でもないのです。
社会に出るための準備期間として、あるいは自分らしく働くための足がかりとして。
多くの先輩たちがこの場所を選び、そこから着実に成長されています。
「今はまだ無理」ではなく、「ここから始める」という前向きなスタートとして捉えていただければと思います。
一般就労への就職率と上昇傾向
一方で、一般就労(企業への就職)を目指す方にとっても、希望の持てるデータがあります。
近年、特別支援学校卒業後の就職率は、少しずつですが上昇傾向にあるのです。
これは、企業の障害者雇用への理解が進んできたことや、法定雇用率の引き上げなど、社会全体が良い方向へ変わってきていることの表れだと感じています。
企業側も「ただ雇う」だけでなく、「その人の得意なことを活かして戦力になってもらう」ことに関心を持ち始めています。
「こんな仕事なら、〇〇さんが活躍できそうですね」といった前向きな話もよく耳にします。
ただ、ここで私たちが一番お伝えしたいのは、「卒業と同時に就職することだけが正解ではない」ということです。
もちろん、すぐに就職できるなら素晴らしいことですが、もし難しくても焦らないでください。
一度福祉サービスを経由して、しっかりとスキルや体力をつけてから一般就労へチャレンジする。
そんな「ステップアップ」の方法を選ぶ方もたくさんいらっしゃいます。
焦って就職してすぐに辞めてしまうよりも、お子さんのペースに合わせた「最適なタイミング」での就職を目指すこと。
それが、何よりも大切だと私たちは考えています。
特別支援学校卒業後の6つの主な進路先
「進路」と一言で言っても、実はとても多様な行き先があります。
お子さんにはどんな場所が合うのか、想像しながら読んでみてください。
学校の先生や進路指導で耳にしたことがある言葉も、改めて整理してみましょう。
ここでは、特別支援学校卒業後の主な6つの行き先について、それぞれの特徴をご紹介します。
「こんな場所があるんだ」
「これならうちの子に合うかも」
そんな視点で、視野を広げてみてくださいね。
詳しい内容は、この後さらに深掘りしていきます。
- 一般企業への就職(障害者雇用枠)
- 就労継続支援A型事業所
- 就労継続支援B型事業所
- 就労移行支援事業所
- 生活介護
- 進学(大学・専門学校・通信制高校)
一般企業への就職(障害者雇用枠)
まずは、一般企業への就職です。
お店や会社で働くイメージですね。
特別支援学校からの就職では、障害への配慮を受けられる「障害者雇用枠」を利用するケースが一般的です。
特徴としては、企業と雇用契約を結ぶため、最低賃金以上の給与が支払われます。
もちろん、労働関係の法律も守られます。
近年は企業の採用枠も増えており、チャンスは広がっています。
どんな方に向いている?
一定の仕事のスキルがあり、毎日決まった時間に通勤・勤務ができる体力と生活リズムが整っている方です。
また、自分で体調管理ができることも大切ですね。
「障害者雇用枠」では、通院への配慮や業務内容の調整などを受けながら働くことができます。
これは長く働き続ける上で、とても心強いポイントです。
就労継続支援A型事業所
次に、「就労継続支援A型事業所」です。
ここは、福祉サービスでありながら、企業に近い働き方ができる場所です。
特徴は、事業所と「雇用契約」を結ぶこと。
そのため、原則として最低賃金以上が保証されますし、雇用保険などにも加入できることが多いです。
「一般企業への就職は少し不安だけど、決まった働き方でしっかり稼ぎたい」
そんなふうに考えている方に向いています。
ただ、雇用契約を結ぶため、ある程度の労働時間(週20時間以上など)や生産性が求められます。
遅刻や欠勤が続くと、契約を続けるのが難しくなることもあるので、体力面での準備も必要です。
A型とB型のさらに詳しい違いは「就労継続支援A型B型の違いがわからない方向け!給料や仕事内容を比較してどちらが向いているか判断できるポイントを解説」で解説しておりますため、ご覧ください。
就労継続支援B型事業所
3つ目は、「就労継続支援B型事業所」です。
私たちが運営する「岡BASE ピーシーラボ」もこれにあたります。
最大の特徴は、事業所と「雇用契約」を結ばないことです。
そのため、ご自身の体調やペースに合わせて通うことができます。
お給料は「工賃」という形で支払われます。
「毎日通うのは自信がないな」
「まずは短時間から始めてみたい」
「自分のペースでゆっくり仕事を覚えたい」
そんな方に最適な場所です。
「一般就労は難しいかも……」と諦めかけていた方が、B型で自信をつけて一般就労へ進むケースは、本当にたくさんあります。
ここは「諦める場所」ではありません。
「可能性をゆっくり育てていく場所」だと、私たちは思っています。
就労継続支援B型の詳細は「就労継続支援B型とは?仕事内容から工賃、A型との違いも分かりやすく解説」で解説しておりますため、ご覧ください。
就労移行支援事業所
4つ目は、「就労移行支援事業所」です。
ここは「働く場所」というよりは、「就職するための学校」のようなイメージを持っていただくと分かりやすいかもしれません。
原則2年間という期間が決まっており、その中で一般就労に必要なスキルを集中的に学びます。
パソコンスキルやビジネスマナー、面接練習などですね。
企業実習などを通して、適性を見極めることもできます。
「働きたい意欲はあるけれど、具体的に何をすればいいかわからない」
「スキルを身に着けてから就職したい」
という方に向いています。
注意点としては、原則としてお給料(工賃)が発生しないことです(※事業所によります)。
就職活動や訓練がメインとなるため、収入がない期間が続くことになります。
その間の生活費など、経済的な計画も必要になってきます。
生活介護
5つ目は、「生活介護」です。
こちらは、就労(働くこと)よりも、日常生活のサポートや創作活動、レクリエーションなどが中心となるサービスです。
障害の程度が重く、常時介護や見守りが必要な方が対象となることが多いです。
食事や排泄の介助、機能訓練などを受けながら、穏やかに過ごせる場所です。
「安心して過ごせる日中の居場所」としての役割が大きいですね。
もちろん、その中で簡単な軽作業や創作活動を行い、社会参加の喜びを感じられる事業所もたくさんあります。
進学(大学・専門学校・通信制高校)
最後は、「進学」です。
特別支援学校高等部を卒業後、すぐに働くのではなく、学びを深める選択です。
大学、短期大学、専門学校、あるいは職業能力開発校などに進みます。
「もっと勉強したい」
「専門的な資格を取りたい」
「将来の可能性を広げたい」
そんな意欲がある方には素晴らしい選択です。
受験勉強のハードルや、入学後の支援体制など課題もありますが、近年は障害学生支援に力を入れる学校も増えています。
大学で専門知識を学び、より高度な職種への就職を目指す方もいらっしゃいます。
就労継続支援A型・B型の違いと選び方
「A型とB型、名前は似ているけど何が違うの?」
これは、私たちが一番よく受ける質問の一つです。
名前だけ聞くと、どちらが良いのか判断するのは難しいですよね。
どちらも「働く場所」を提供してくれる福祉サービスですが、その中身、特に「働き方」と「目的」には大きな違いがあります。
お子さんにはどちらが合っているのか、判断するための材料を整理して、分かりやすくお伝えしますね。
- A型とB型の違い一覧表
- 工賃・給料の相場比較
- B型事業所を選ぶときの5つのポイント
A型とB型の違い一覧表
まずは、基本的な違いを一覧表で見てみましょう。
一番の違いは「雇用契約があるかどうか」です。
これが、働き方や責任の重さに大きく関わってきます。
| 項目 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 |
|---|---|---|
| 雇用契約 | あり(労働基準法適用) | なし |
| 給料・賃金 | 給与(原則、最低賃金以上) | 工賃(出来高制や時給換算など) |
| 勤務時間 | 原則1日4時間以上 ※規則正しい勤務が必要 |
1日1時間〜など柔軟 ※週1回からOKな所も |
| 年齢制限 | 原則18歳〜65歳未満 | 年齢制限なし |
| 求められること | 労働者としての責任 一定の生産性 |
自分のペースでの作業 体調管理・生活リズムの安定 |
| 対象 | 一般就労は難しいが、 継続的に働くことが可能な方 |
一般就労やA型での就労が 困難な方 |
簡単に言うと、A型は「仕事中心」、B型は「本人中心」の働き方と言えるかもしれません。
A型は雇用契約がある分、安定した収入が得られます。
その代わり、遅刻や欠勤には厳しく、仕事の成果もしっかり求められます。
「毎日決まった時間働き、成果を出す」という点では、一般就労に近い厳しさがある場所です。
一方でB型は、収入は控えめになります。
ですが、その分体調に合わせて休みを取りやすかったり、苦手なことは配慮してもらいやすかったりと、プレッシャーが少ないのが特徴です。
「まずは通うことから始めたい」
「無理なく続けたい」
という方には、B型が適していることが多いですね。
工賃・給料の相場比較
次に、気になる「お金」の話です。
お子さんが自分の力で稼ぐお金は、金額以上の価値があります。
- A型の平均月給: 約8万円前後
雇用契約があるため、最低賃金が適用されます。
愛知県の最低賃金(令和6年10月〜 1,077円)に基づいて計算されます。 - B型の平均工賃: 月額 23,053円(令和5年度 厚生労働省調べ)
こちらはB型全体の平均値です。
「やっぱり少ないな」と感じるかもしれませんね。
でも、ちょっと待ってください。
同じB型でも、事業所によって、そして作業内容によって工賃は本当にピンキリなんです。
例えば、私たち「岡BASE ピーシーラボ」の例でお話ししますね。
PC解体などの作業を担当していただいた時、時給300円からのスタートになります。
もし、1日4時間、月に22日通ったとすると、
300円 × 4時間 × 22日 = 26,400円
国の平均を上回る工賃を得ることが可能です。
さらに、スキルアップすれば工賃アップも目指せます。
何より、「自分の手で稼いだ」という実感が、お子さんの大きな自信になります。
その自信が、次のステップへの原動力になるんです。
「B型=稼げない」と決めつけず、事業所ごとの作業内容や工賃体系をしっかりチェックすることをおすすめします。
B型の工賃についての詳細は「就労継続支援B型の工賃の平均はいくら?令和最新データで知るお金と事業所の選び方」で解説しておりますため、ご覧ください。
B型事業所を選ぶときの5つのポイント
「B型がいいかも」と思っても、岡崎市だけでもたくさんの事業所がありますよね。
どこを選べばいいか迷ったら、次の5つのポイントをチェックしてみてください。
これらを見ることで、お子さんが笑顔で通える場所かどうかが、きっと見えてくるはずです。
-
作業内容が本人に合うか
手先が器用なら軽作業、パソコンが好きならPC作業、外が好きなら農作業など。
「好き」や「得意」を活かせるかどうかが、長く楽しく続けるコツです。
岡BASEでは、PCの分解・組み立てなど、メカ好きにはたまらない作業がありますよ! -
通いやすさ(送迎の有無)
毎日のことなので、通所手段はとても重要です。
送迎サービスがあるか、自宅がルートに入っているか確認しましょう。
親御さんの送迎負担も考慮して選んでくださいね。
岡BASEはもちろん送迎ありです! -
雰囲気・人間関係
静かに黙々と作業する所もあれば、和気あいあいとした所もあります。
見学で「その場の空気感」を肌で感じてください。
スタッフの利用者さんへの接し方も要チェックです。 -
将来のキャリアアップ支援
「ずっとB型」ではなく、将来的に就職を目指すための支援があるかどうかも大切です。
PCスキル検定の取得支援など、具体的な応援体制があるか確認しましょう。 -
見学・体験の受け入れ
いきなり契約せず、必ず体験利用をさせてくれる事業所を選びましょう。
実際に作業してみて「これならできそう」「楽しかった」と思えることが一番です。
特に「作業ノルマの有無」も重要です。
プレッシャーに弱いお子さんでも、ノルマがない事業所の方が安心して通えます。
岡BASEは「ノルマなし」。一人ひとりのペースを最優先に考えていますので、ご安心ください。
一人で悩まず、気軽に話してみませんか?
「聞かないと教えてもらえない」「そもそも何を聞いたら良いのか解らない」…
そんな不安を、サービス管理責任者や同じ悩みを持つ親御さんと共有できる場所があります。
岡BASEの「コミュニティ」で、必要な情報を得たり、ざっくばらんに相談してみませんか?
特別支援学校卒業後の就職は難しい?不安への回答
「うちの子、学校生活でも手一杯だったのに、社会に出て働けるのかしら……」
そんな不安を抱くのは、親御さんなら当然のことです。
ずっと近くで見てきたからこそ、心配になるお気持ち、よく分かります。
正直にお伝えします。
特別支援学校卒業後、すぐに「一般就労」をして、定年まで勤め上げることは、簡単なことではありません。
でも、それは「無理」という意味ではありません。
「行き方」を工夫すれば、ゴールには必ずたどり着けるということです。
なぜ「難しい」と言われるのか、その理由を知ることで、対策が見えてきます。
- 一般就労が難しいと言われる3つの理由
- B型から一般就労へ|ステップアップの道筋
一般就労が難しいと言われる3つの理由
一般就労の壁となる主な要因は、大きく3つあります。
これらは、決してご本人の努力不足だけが原因ではありません。
環境とのミスマッチも大きな要因なんです。
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コミュニケーション面の壁
上司の指示を理解する、困ったときに「助けて」と言う、同僚と連携する。
学校では先生が察してくれましたが、会社では自分から発信する力が求められます。
「報告・連絡・相談」がスムーズにできないと、どうしても業務に支障が出やすくなってしまいます。 -
職場環境への適応
新しい環境、知らない人、予期せぬトラブル。
変化に弱い特性がある時、これだけでパニックになったり、強いストレスを感じて体調を崩してしまったりすることがあります。
音がうるさい、光が眩しいといった感覚過敏の問題も出てくるかもしれません。 -
支援体制の不足
企業の理解が進んでいても、学校のように手厚くマンツーマンで教えてくれるわけではありません。
「見て覚える」「空気を読む」といった暗黙の了解が、大きな負担になることがあります。
また、何かトラブルがあった時に、間に入ってくれる人がいないと孤立してしまいがちです。
これらをいきなり全てクリアしようとするのは、誰だって大変です。
だからこそ、「段階的なステップアップ」が有効だと私たちは考えています。
B型から一般就労へ|ステップアップの道筋
「急がば回れ」という言葉がありますが、福祉就労(特にB型)からの開始は、まさにこれです。
いきなり荒波の海に出るのではなく、まずは波の静かなプールで泳ぎ方を練習するイメージですね。
具体的なステップアップの流れはこんな感じです。
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STEP 1:就労継続支援B型で土台を作る
まずは「毎日通う」「挨拶をする」「報連相を覚える」といった基礎的な生活・就労リズムを整えます。
ノルマのない安心できる環境で、「働くって楽しいかも」「自分にもできた!」という自己肯定感を育てます。
ここで生活リズムを作るだけでも、大きな前進です。 -
STEP 2:就労継続支援A型で実践力を磨く
自信がついたら、雇用契約のあるA型へ。
責任のある仕事を通じて、より実践的なスキルや対人関係を学びます。
フルタイム勤務に向けた体力をつける時期でもあります。 -
STEP 3:一般就労へチャレンジ
就労移行支援や就業・生活支援センターなどのサポートを受けながら、自分に合った企業を探して就職します。
B型やA型で培った経験と自信が、必ず面接や実習で活きてきます。
私たちは現場でたくさん見てきました。
最初は自信なさげに俯いていた子が、B型での経験を通じて胸を張り、自分から「もっと難しい仕事をしてみたい」と言い出し、やがて社会へ進んでいく姿を。
B型からの開始は、決して遠回りなんかじゃありません。
一番確実で、お子さんの心を傷つけない、温かいルートだと信じています。
将来の「お金」や「生活」のこと、具体的に知りたい方へ
「卒業後のサービスの流れがひと目で分かるチャート」や実例をもとに、
お子さんの将来について具体的に学べる場をご用意しています。
安心して相談できる環境で、一緒に未来の準備を始めませんか?
岡BASE ピーシーラボの特徴と大切にしていること
少しだけ、私のいる「岡BASE ピーシーラボ」がどんな場所か、ご紹介させてください。
私たちは、単に「作業をする場所」ではなく、「『やりたい』で未来をひらく場所」でありたいと思っています。
利用者さんが「今日も楽しかった」と思って帰れる、そんな場所を目指しています。
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専門的なPC作業
PCの分解・組み立て、検品、清掃など、他にはない専門的な作業があります。
「パソコンは詳しくないけど……」という方でも心配ありません。知識ゼロから始められますし、マニュアルも充実しています。
HDDの解体や梱包作業など、一人ひとりの適性に合わせた作業が見つかります。 -
工賃
時給300円〜(能力に応じて昇給あり)です。
頑張りが目に見える形になるので、意欲が湧いてきます。
「自分のお金で好きなものを買う」という体験が、自立への入口です。 -
食事
1食220円で温かい美味しいランチを提供しています。
みんなで食べるご飯は美味しいですよ。 -
環境
送迎あり、ノルマなし。
無理なく続けられる環境を整えています。
そして何より大切にしているのは、「一人ひとりの『できた!』を全力で喜ぶこと」です。
小さな成功体験の積み重ねが、やがて大きな自立への力になると信じています。
もし、岡崎市周辺で進路に迷われているなら、ぜひ一度遊びに来てください。
私たちの事業所は、いつも笑い声が絶えない、賑やかで温かい場所です。決して堅苦しい場所ではありません。
岡BASEの雰囲気、もっと知りたいですか?
「ここなら楽しそう!」という直感はとても大切です。
私たちのコミュニティでは、事業所の雰囲気や実際の利用者さんの様子なども
ざっくばらんにお話ししています。まずは気軽に参加してみませんか?
特別支援学校卒業後の生活と自立
「働く」ことも大切ですが、「どう暮らすか」も同じくらい大切ですよね。
将来的な「自立」を見据えて、生活の場についても知っておきましょう。
親御さんなき後も、お子さんが幸せに暮らしていくための準備です。
日々の生活を支える場所について、一緒に考えてみましょう。
- グループホームという住まい方
- 一人暮らしへの準備と必要なスキル
グループホームという住まい方
実家を出て生活する最初のステップとして、「グループホーム(共同生活援助)」があります。
障害のある方が数人で共同生活を送りながら、世話人や支援員から生活のサポートを受ける場所です。
- メリット
- 親元を離れて自立した生活ができます。
- 何かあればスタッフに相談できる安心感があります(夜間支援がある所も)。
- 仲間と一緒に暮らす楽しさがあります(もちろんプライベートな個室もあります)。
- 費用
家賃(補助が出ることも)、食費、光熱費などが必要ですが、障害年金と工賃でやりくりしている方も多くいらっしゃいます。
「ずっと実家」ではなく、いつかは「自分の城」を持つ。
グループホームは、その練習の場としても最適です。
最初は「週末だけ体験利用(ショートステイ)」という使い方もできますので、少しずつ慣れていくことが可能です。
一人暮らしへの準備と必要なスキル
最終的に「一人暮らし」を目指す方もいらっしゃいます。
そのためには、以下の3つの準備が必要です。
-
生活スキル
料理、掃除、洗濯、金銭管理など。
B型事業所に通いながら、生活習慣を整えることで身につくことも多いです。
岡BASEでも、挨拶や整理整頓など、生活の基本を大切に指導しています。 -
経済的基盤
家賃や生活費を払える収入(障害年金+工賃・給料)。
毎月の収支を把握する練習も必要です。 -
支援体制
困った時にすぐに相談できる人(計画相談支援員、ヘルパーなど)との繋がり。
「一人で全部やる」のではなく、「困った時に助けを求められる」ことが本当の自立スキルです。
そして忘れてはいけないのが「親なき後」のこと。
少し気が早いかもしれませんが、元気なうちに「子どもが自分一人でも生きていける環境」を整えておくことが、親御さんの安心にも繋がります。
「何かあったらここに行けばいい」
そんな場所を一つでも多く作っておきましょう。
保護者が知っておくべき支援制度と相談先
最後に、親御さんに知っておいてほしい「お金」と「相談先」の話です。
一人で抱え込まず、使える制度はしっかり使い、頼れる人には頼ってください。
情報は武器であり、お守りです。
困った時に役立つ知識を、いくつかご紹介しますね。
- 障害年金の申請と受給条件
- 特別障害者手当・就労定着支援制度
- 進路を決めるために親ができる3つのこと
- サービス管理責任者と話せるコミュニティ
- 困ったときの相談先一覧
障害年金の申請と受給条件
お子さんの自立を支える大きな柱となるのが「障害年金」です。
原則20歳から受給できますが、準備は早めにしておいて損はありません。
- 種類
障害基礎年金(1級・2級) - 受給額の目安(令和6年度)
- 1級:月額 約85,000円
- 2級:月額 約68,000円
- 申請
20歳の誕生日の前日から申請可能。医師の診断書などが必要です。
※受給には要件がありますので、年金事務所や市役所の窓口で必ず相談してください。
申請には準備に時間がかかることもあるので、19歳くらいから情報を集め始めるとスムーズです。
この安定した収入があることで、B型の工賃と合わせて、グループホームでの生活が可能になるケースが多いです。
経済的な不安を減らすことは、心の安定にも繋がります。
特別障害者手当・就労定着支援制度
- 特別障害者手当
重度の障害があり、日常生活に特別な介護を必要とする方へ支給される手当です。
要件は厳しいですが、該当すれば大きな支えになります。 - 就労定着支援
一般就職した後、「長く働き続ける」ためにサポートしてくれる制度です。
就職して終わりではなく、職場での悩み等を定期的に相談できます。
「就職してからが不安」という方のための、安心のアフターフォロー制度です。
こうした制度は、知っているか知らないかで生活の質が大きく変わります。
役所の窓口などで「使える制度はありませんか?」と聞いてみるのも良いでしょう。
進路を決めるために親ができる3つのこと
これだけたくさんの情報があると、「結局どうすればいいの?」と迷ってしまいますよね。
親としてできることは、この3つに尽きます。
これらを意識するだけで、お子さんの表情が変わってくるはずです。
-
本人の意思を聞く(「やりたいこと」を引き出す)
うまく言葉にできなくても、「何をしている時が楽しそうか」を観察してください。
それが進路選びのヒントになります。
「ここに行きなさい」ではなく「どこに行きたい?」と一緒に考える姿勢が大切です。 -
多くの事業所を見せる(見学を積極的に活用)
パンフレットだけでは分かりません。見ることは聞くことの何倍もの情報が得られます。
お子さんと一緒に色々な事業所を見に行ってください。
「ここなら楽しそう!」「ここなら行けそう」という直感は意外と当たります。 -
焦らず長い目で見守る
周りと比べる必要はありません。お子さんの人生は、お子さんのものです。
行きつ戻りつしながらでも、少しずつ進んでいけば必ず道は拓けます。
焦る気持ちをぐっと抑えて、「よし」と信じて待つことも、親御さんの大切な役割です。
サービス管理責任者と話せるコミュニティ
「聞かないと教えてもらえない、調べないと解らない」
「そもそも何を聞いたら良いのか解らない」
「だけど日々の生活に追われてしまう」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
一人で悩まず、気軽に話せる場所として、私たちは「コミュニティ」を開催しています。
支援学校に通うお子様を持つご家族にお集まりいただき、「卒業後のサービスの流れがひと目で分かるチャート」などの資料を見ながら、普段の疑問や不安をざっくばらんにお話しする場です。
「相談支援員さんへの問い合わせは敷居が高い」
「もっと実例から学びたい」
そんな切実な声から生まれた、安心して相談できる環境です。
必要な情報をわかりやすくお伝えし、実例から学べる情報を共有しています。
ぜひ、岡BASEピーシーラボのコミュニティで情報を得たり、相談してみませんか?
困ったときの相談先一覧
一人で悩まず、プロに相談しましょう。
専門家の知恵を借りることで、解決策が見つかることも多いです。
-
相談支援専門員
福祉サービスの利用計画を作ってくれる人。最も身近な相談相手です。
まずはここを見つけるのが最初のスタートです。 -
ハローワーク障害者窓口
就職に関する具体的な相談に乗ってくれます。
求人情報だけでなく、実習や訓練の案内もしてくれます。 -
障害者就業・生活支援センター(なかぽつ)
就職と生活の両面からサポートしてくれます。 -
各自治体の障害福祉課
制度や手続きのことはまずこちらへ相談してみてください。
まとめ|焦らずお子さんに合った道を見つけよう
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
特別支援学校卒業後の進路について、少しイメージが湧いてきましたでしょうか?
「これしかない」と追い詰められるのではなく、「こんなに行き先があるんだ」と、肩の力を抜いていただけたら嬉しいです。
就職も、福祉サービスも、進学も。
どれが優れているとか、劣っているということはありません。
大切なお子さんが、毎日笑顔で過ごせる場所。
「明日も行きたい」と思える場所。
それが見つかることこそが、一番の「正解」だと私は思います。
もし、愛知県岡崎市周辺にお住まいで、
「パソコンを使った作業に興味がある」
「自分のペースで働ける場所を探している」
「まずは見学だけでも話を聞いてみたい」
と思われたなら、ぜひ一度「岡BASE ピーシーラボ」へ遊びに来てください。
私たちが、お子さんと、そしてご家族の新しいスタートを全力でサポートします。
いつでも、お待ちしています。
「変わりたい」と思った“今”が、 あなたのスタートラインです。
この記事をここまで読んでくださったあなたは、 きっと、心のどこかで「今の自分から、前に進みたい」と
強く願っているはずです。
でも、その始まりが、一番重くて、一番怖いものだということも、私たちは知っています。
だから、どうか一人で悩まないでください。
まずは「話を聞いてみるだけ」で、いいんです。
岡崎市の「岡BASE ピーシーラボ」は、パソコンの解体や清掃という、
少し珍しい仕事を通じて、あなたの「できた!」を育む場所です。 もちろん、パソコンの知識は一切いりません。
「どんな場所か、ちょっと見てみたい」 「うちの子どもは、どんな反応をするだろうか」
ご本人様はもちろん、ご家族様、支援者様からの見学も、心から歓迎いたします。
無理な勧誘は一切ありません。あなたの「ちょっと見てみたい」という気持ちを、私たちは何よりも大切にします。
(受付時間:平日 10:00〜18:00)
あなたの勇気ある決断を、私たちは全力でサポートします。




